沙綺 | 池袋バランガンストーン
沙綺
saki
タロット、九星気学、手相
『話すつもりも無かったことまで何故か話してしまった』
『明るい笑顔と笑い声に釣られてこちらまで笑ってしまった』
明るくテンポの良い軽快なトークと、前向きな鑑定でいつの間にか周りを巻き込んで笑顔にしてしまう。それが彼女の魅力だ。
占いとの出会いは友人からの一言だった。
『最近タロット勉強してるんだけど、面白いんだよね』
そう言われ、当時恋愛に悩んでいた事もあり、薦められるままにタロットカードと初心者向けの教本を手にした。そして勉強すればするほどタロットの奥深さにのめり込んでいったという。
「タロットは客観的に自分の現状や思考を教えてくれる。自己分析に最適なツールなんです。使わない手はない、と思いましたね」
自身もLGBTQ当事者だという沙綺先生。
幼い頃からどこか大人びた考え方や雰囲気を持ち、コミュニティに所属することに生きずらさを感じていた。
学生時代にはいじめを経験。クラスにも馴染めず自分の存在意義に疑問を持ち、不登校となった経験もある。社会に出た後においてもパワハラやセクハラ、モラハラに悩まされ、人格を全否定されるような扱いも受けてきたという。
自身がLGBTQ当事者という事実も受け入れられず、しかしそれらの苦しみを周囲へ悟られることも望まず、長い間明るい笑顔の下で自己否定をして生きてきた。
しかし30代に入ってからの転職によって自身への意識が180度変わった。
「以前勤めていた会社で、ここを辞めても仕事ができないお前を雇ってくれるところなんてない、と言われ続けてきたんです。私もそう思ってました。でも転職した先では目に見える形での評価もして頂き、自信が見る見る回復し、自己肯定感が上がると自己評価も上がって、そうするとどんどん活動的になって努力もしてまた自分を好きになる。そうしているうちにダメな自分も、コンプレックスでさえも、自分を丸ごと愛してあげられている事に気がついたんです。」
自己肯定感、自己評価は他人からの評価でブレるものではないのだと。
きっかけは周囲からの評価であっても、自分自身を信じ、認め、愛し、時には労わることで安定していくものなのだと。
自信に溢れたまっすぐな視線で彼女は語る。
しかし彼女への試練はそれだけで終わらなかった。
「ある年の誕生日の翌日、乳がんの宣告を受けたんです。本当に目の前が真っ暗になりました」
宣告から約8ヶ月かけて厳しい治療に当たったという。
しかし彼女自身の自己肯定感も自己評価も変わることはなかった。
副作用で全身がむくみ、全身の毛という毛が抜け、自身の容貌が変わっていく時ですら、「ツルッパゲでもかっこいい。戦い抜いた勲章」と彼女は自分を褒め称えた。多少の強がりもあったのかもしれない。それでも自分を認めてあげたのだ。
「最初は辛かったです。他の誰にも経験して欲しくない。でも、今は私は経験してよかったと思う。人生観も死生観も全部変えられた。人生の分岐点はいくつかあるけど、これが一番でした。私にとってのタワーだったんです。」
そう、タロットカードの1枚になぞらえた。
タワーには「言葉を失う程の出来事。価値観が一変する出来事。人生の分岐点」という意味もある。
「誰しも人生の中で一度はタワーのような経験をしているのではないでしょうか。
もしかするとその経験があなたのお悩みを解決する鍵になっているかもしれません。」
どんなに辛いことでも、苦しいことでも、真摯に受け止め、そっと寄り添い、笑顔にしてくれる。
そんな沙綺先生と、あなたのタワーの経験、探ってみてはどうだろう。